きまぐれ獣医学生の無駄話

獣医学生が気になることを書いてるブログ

Welcome to Mudabanashi of the veterinary student.

牛にチョコレートを与えても死なない?!

チョコレート

甘くておいしいですよね。

私も大好きです。

 

突然ですが、私からここで簡単な問題です。

Q.犬にチョコレートを与えて良いか。

 

 

 

 いや、簡単すぎんだろ。

 

そうですか、皆さん物知りですね。

 

そう、

答えは NO ですよね。

 

では、NOである理由までこたえられますか?

これは少し難しいですよね。

さらに、犬以外ではどうなのか。

これもなかなか知ることはないですよね。

よって今回は以下の内容でお送りします。

 

 

テオブロミンの話

犬にチョコレートがNGなのは、なんとなく砂糖とかいっぱいだからダメなんじゃないか、と思う方もいらっしゃると思います。

もちろんそれも良くないことですが、糖分過多で即致命的な症状を示すわけではありませんよね。

では、なぜここまで犬にチョコレートはNGということが言われいるのでしょうか。

 

チョコレートにはカカオ由来のテオブロミンという物質が含まれています。

 

ちなみに、テオブロミンはホスホジエステラーゼ(PDE)阻害の作用をします。

↓PDE阻害にビビッときた方はこちら↓

http://www.kimagule-vet.com/entry/pdesogai

 

 このテオブロミンは皆さんもご存じ、カフェインと似た働きを示します。

カフェインを摂取すると、生体は興奮する方向に向かいます。(眠気覚ましとかでよく飲みますよね)

実感しやすい点で言えば、利尿作用などもあります。

これらは、コーヒー1~2杯など、生体のカフェイン摂取許容量に対し、極少量であるため、このような作用で収まっているのです。

 

 言い換えれば、摂取量が限度を超えたとき、生体に異常が起こるというわけです。

 

犬とテオブロミン

結論から言いますと、人間とは異なり、犬はテオブロミンを分解しづらい生物なのです。

人間はテオブロミンを摂取しても直ぐに分解できるため、テオブロミンの効果は薄いですが、

犬はテオブロミンの分解が遅いため、体の中にテオブロミンが存在し続けるわけです。

すると、テオブロミンの効果が過剰に働き、

嘔吐や神経障害、興奮、神経衰弱、口渇、運動失調、下痢、利尿、過温症、最悪の場合死に至ることもあるということです。

 

 

牛にチョコレートをあげる

と、どうなると思いますか。

 

やはり、犬と同様に良くないことでしょうか。

 

 

 

 

いいえ、なんと、肉質が良くなるという報告がオーストラリアであがっています。

まだまだ理由などは解明されていないのですが、非常に興味深い結果であると思います。

 

さらにさらに豚では、脂肪色の明度を高める効果が報告されており、飼料資源としての活用が期待されています。

こちらは論文にもなっていますので、興味のある方は調べてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

以上が今回のお話になります。

 

 チョコレートの話になったときには、是非この雑学を披露して頂ければと思います。

 

 

チョコレートうっま。